•日々の稽古を通して極真の精神を養う
極真空手の道場では挨拶をする際「押忍」という言葉を使います。
「感謝・忍耐・尊敬」という意味を含んでいます。
また稽古時、技を出す際には大きな気合いを発します。
気合いには精神的に自分を鼓舞する意味合いがあり、上級者に対しては呼吸法の会得に繋がり丹田の使い方を修得する目的もあります。
極真空手の道場では稽古開始・終了時に正座をし黙想します。開始時に精神統一をはかることにより今から始まる空手の稽古に集中し、終了時に今日一日を無事終えたことを確認し明日に繋げます。
極真空手では稽古終了時に道場訓を道場生全員で唱和し極真精神を確認します。
一、吾々は心身を錬磨し確固不抜の心技を極めること
一、吾々は武の神髄を極め機に発し感に敏なること
一、吾々は質実剛健を以て克己の精神を涵養すること
一、吾々は礼節を重んじ長上を敬し粗暴の振舞いを慎むこと
一、吾々は神仏を尊び謙譲の美徳を忘れざること
一、吾々は智性と体力とを向上させ事に臨んで過たざること
一、吾々は生涯の修行を空手の道に通じ極真の道を全うすること
これらの伝統的な慣習そして稽古を通し自分自身としっかり向き合い極真精神を養うことが道場稽古の目的です。
また道場生にとって道場に来る意義は苦しい稽古を仲間と一緒に乗り切ることにあります。
横に並んでいる人が自分と同じように汗を流している光景を目にすることにより、もう一息頑張ることができるものです。
ともすれば挫けそうになる自分に克つためには道場生の間にある強い連帯感に引っ張ってもらうことも必要です。
同じ志を持った人間が集い切磋琢磨する場所が道場なのです。
一朝一夕で武道を極めることはできません。大山総裁が遺された
極真の武道精神を端的に表した格言があります。
”武の道においては千日をもって初心とし
万日の稽古をもって極とする”
階段を一段ずつ確実に上るかのごとき毎日の地道な稽古が、昇級・昇段審査や大会での成功をもたらし、延いては極真精神の修得に繋がっていきます。
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